終活コラム

vol.109

お墓の購入や葬儀…檀家にならなくても出来るって本当?

近年、公園墓地や共同墓地といった霊園が増えてきています。その背景には「檀家にならずに葬儀や法要を行いたい」という人が増加しているということがあります。
そもそも、檀家になるとはどういうことなのでしょうか。今回は、檀家にならないことによって得られるメリットやデメリット、檀家にならなくてもお寺に葬儀等を依頼する方法等についてご説明します。

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檀家とは

家族が亡くなると、その家族で代々お世話になっているお寺の管理するお墓に埋葬するという人は多いかと思います。このような、一つの家族が代々に渡り葬儀や法要をしてもらうお寺を菩提寺といい、それを利用する人を檀家といいます。
一方、檀家にならずにお墓を購入する場合は、お寺の中のお墓ではなく、共同墓地や公園墓地にお墓を購入することになります。

檀家のメリット・デメリット

檀家になることのメリットとしては、お寺から手厚いケアをしてもらえることが挙げられます。例えば、民間の墓地等では供養の場所が納骨堂や屋外等と様々ですが、檀家の場合はお寺の境内にある墓地に手厚く供養してもらえます。
また、お盆等のお寺の繁忙期に法要の依頼等をしても檀家以外の顧客よりも優先してもらえたり、仏事の相談事等にもいつでものってもらえるという利点があります。しかし、檀家でいるためには入檀料や志納金等の支払いが必要になります(金額は宗派やお寺によって異なります)。  
一方、檀家にならなかった場合はお寺への入檀料や志納金は不要ですし、菩提寺の宗教的な決まり等に従う必要もありません。しかし霊園の場合、場所によっては生前購入が出来なかったり、お寺の墓地に比べて交通の便があまり良くない所にあることもあります。

檀家にならずに法事や法要をお願いする方法

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葬儀をしてもらったお坊さんの属しているお寺の檀家になる必要があると考えている人もいらっしゃいますが、そのようなことはなく、檀家にならずにその後の仏事をお坊さんにお願いすることは可能です。
最近では、葬儀業者からお坊さんの紹介を受けることが出来るので、そのお坊さんに依頼すれば法要での読経等をしてもらうことが出来ます。はじめは葬儀業者を介してお坊さんを呼び、回数が重なれば連絡先を聞いて個人で依頼をすることも、場所によっては可能です。または、思い入れのあるお寺等がある場合は、自分でお寺の住職に檀家にならなくても法要をお願い出来ないか聞いてみると、受け入れてもらえることもあります。
その際、大抵お布施が発生するので、お布施の金額は予め確認しておくと良いでしょう。近年では、一定額のお布施を支払えば法事等のためにお坊さんが来てくれるという、お寺との仲介をしてくれるサービス業者もあります。

まとめ

もともと檀家である人も、離檀といい、菩提寺を離れて檀家ではなくなることも可能です。
しかし、その際に発生する費用があったり、親族のなかには離檀を良く思わない人もいるかもしれません。また、地域によってはその場所の有名なお寺の檀家になることが暗黙の了解で決まっているような所もあります。
檀家になるかならないかは、その必要性や親族の思い、周囲の状況等をよく考慮して決めることをお勧めします。

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