師走にお坊さんは本当に忙しいの?

終活コラム

師走にお坊さんは本当に忙しいの?


師走と言いますが陰暦12月を師走と言いますがその由来は諸説あり、その中にはお坊さんが忙しくあちこちの家を走り回ったのが語源であるという説があります。
年末年始のお坊さんと言えば除夜の鐘を撞いているイメージが強く、近年ではお坊さんが走り回るといえばお盆の時期のイメージが強いように思います。
昔は今とは事情が違いお坊さんはお盆の時期より年末の方が忙しかったのでしょうか。師走の語源の通りに12月がお坊さんにとって忙しい月なのであれば、その理由はなぜなのでしょうか。

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祖先の霊を祀る「お盆」

一般的に日本ではお盆と言えばお墓参りをしたり、法要があったり、祖先の霊を祀る習慣があります。そのためお坊さんが忙しいといえばお盆の時期と思いがちですが、昔は正月前の時期もお盆と同じように祖先の霊を祀る習慣がありました。
そのためお坊さんは年末に檀家の家を回ってお経をあげるために、お盆と同じようにあちこちの家をまわっていたそうです。
近年では一般的ではなくなったようですが、今でもこの習慣が残っている宗派や地域があり、お坊さんはお盆と変わらない忙しさになるそうです。

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師走ならではの忙しさ

更に12月にお坊さんが忙しい理由としては、まず当たり前ですがこの時期も他の月と変わらず通常業務であるお寺でのお勤めがある事、それに加えて冬場の寒い時期は時期的に体調を崩される方が多く、それに伴ってお盆の時期と比較すると全国的に通夜葬儀の件数が多くなりがちであり、その対応に追われる事などが挙げられます。
それ以外にも特に大きなお寺では年末のニュースで良く目にするような大掃除などがありますし、暮れのあいさつ回りなどのような一般企業と同じような側面もあり、結果的に1番忙しい時期になってしまうようです。あまり忙しそうにしているイメージがないお坊さんも年末の時期はかなり忙しいという事がわかりますね。

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実はそれほど変わらないという意見も

それでも、すべての条件が予想を上回って忙しくなってしまう事は稀なようで、お盆の時期と大して変わらない年やむしろお盆の時期の方が忙しい年もあるそうです。
もちろん宗派や地域によって違いがあり、宗派によっては年末の時期に特別な法要を行ったり、正月のお参りの準備に追われたり必ずお盆より忙しい年末になってしまうケースもあります。このように、12月がお坊さんにとって忙しい時期であることには変わりなく、現在でも「師走」である事には変わりないようです。とはいえ年末の時期に忙しいのはお坊さんに限った話ではなく、どんな仕事をされていても基本的には忙しい時期ですよね。病気やケガに気を付けて、無事に正月を迎えたいものです。