終活コラム

vol.44

墓地不足?!墓地余り?!

お墓不足な「東京都」と「横浜市」

皆さんは「日本は、お墓が不足している」と聞いたことはありますか? 様々な雑誌にも取り上げられている「墓地不足問題」 ある記事に、将来的に墓不足がおとずれるといわれているのが東京都以外に横浜市が深刻の状況とのこと。 2026年までに約9万4000区画の墓地整備が必要になると推測されているとのこと・・ 高度成長期以降、地方から人が次々に押し寄せ、人口が増えたのが原因のひとつだとか・・

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ピークは2035年?!「2035年問題」

内閣府の発表だと、2035年の日本は最多死と言われています。 その死亡者推定数は約165万人。 なぜ2035年が最多死といわれているのか? それは団塊世代が死亡平均年齢に達すること、また世帯主が75歳以上世帯で単独世帯が約4割と推測されている年なのです。 そのため、推測では今の墓地の区画数では間に合わない状況なのだとか・・ ちなみに、団塊世代は第二次世界大戦後の1947年~49年の3年間に生まれた世代のことで、「第一次ベビーブーム世代」ともいわれています。 というのも、2013年の出生数は約102万人に対し、1947年の出生数は約268万人、48年が約268万人、49年が約270万人だったそうです。 今の倍の出生数だったんですね・・・。

本当に「墓地不足?」

「墓地不足」と騒がれていますが、本当に墓地不足なのでしょうか? 墓地不足と言われる理由は2つあるそうです。

1つ目は、「生前にお墓を建てる人が増えたこと」だそうです。
終活のブームもあり、「自分のお墓は自分で選んで建てる」人が年々、増加しているそうです。 そんな中、購入する際に「お墓を建てる場所」を重要視する人が多く、死後に身内の人がお墓参りに来やすいようにと、限られた土地で探している人が多いそうです。 そのため子供が上京していれば東京などの土地の人気あるお墓は、すぐ埋まってしまうそうです。
2つ目は、「核家族化」進んだことだそうです。
昔までは長男や兄弟の誰かが土地やお墓を守り、お墓を継承してきましたが、現在はそういった繋がりも希薄になってきています。 地元から離れた人は、お墓を継ぐより現在住んでいる圏内から近い場所を選ぶのが当たり前になってきています。 そのため、お墓も別々で建てるという「家墓」ではなく「家族墓」や「夫婦墓」、「個人墓」に人気がでています。

そういった理由により人気のある・人が集まりやすい地域は、「お墓が不足」している状況のようです。 では、あまり人が集中していない郊外はお墓が不足していないのでしょうか? 実は・・地域によっては、空きがあるようなのです。 今、人気の「納骨堂」や「永代供養墓」 お寺によっては、ほとんど埋まっていないお寺もあるようです。 また墓地に関しても後継者の消滅などにより無縁墓が増え、新しい人を納骨させてあげたくても、動かすことが出来ない状況のようです。 人が密集している地域と郊外とでは、状況は違うようです。

日本だけではない。「墓地不足問題」

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ちなみに・・この「墓地不足」日本だけの問題かと思ったら、中国・シンガポール・オランダなど世界中で問題になっているそうです。 特にシンガポールに関しては、東京より深刻だそうで・・。 多種多様の外国人を受け入れているため、宗派も異なり、納骨方法も違うため宗派ごとに墓地を整備しないといけません。 今後も人口が増え続ければ、ますます墓地不足問題は深刻になりそうです・・。 またオランダでは墓地不足のため、墓地は10年から20年ほどの期間限定で貸し出されるそうです。契約期間が終われば、亡骸や遺骨は処分されるそうです。

「お墓購入」は家と同じ

墓地不足と聞くと、不安になるかと思います。 でもお墓も家を購入するのと同じで安い買い物ではありません。不安なことがあったら、業者の人に相談したり調べたりしてから、購入して下さいね。

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