お寺にある道具

終活コラム

お寺にある道具


眠くなる木魚

「ポクポクポク・・」と一定のリズムで鳴らされる木魚。 お経と共に鳴る木魚に眠くなったことはありませんか? 私はあります・・。 なんで鳴らすのかには、「リズムを取るため」「お坊さんが眠くならないため」など、皆さんも色々なことを聞いたことが」あるかと思います。 今回は、お坊さんの身の回りにある物に注目して紹介しますね。

木魚の意味

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木魚の歴史は、元々黄檗宗の本山である「黄檗山萬福寺」で見られる「魚板」が原型といわれていますが、皆さん見たことありますか? もともと中国の禅寺で使用されていて、吊るした魚鼓を叩いて、時刻を知らせるのに使用していたそうです。 魚が咥えているのは「煩悩の玉」だそうで、背中を叩くことで「煩悩を吐き出させる」という意味もあるそうです。 なぜ魚のかたちなの?と疑問に持つかもしれません。 なぜ魚なのかは様々な説があるようなのですが、最も有力なのは「眠っていても目がとじない魚のように、寝る間を惜しんで修行に励みなさい」という教えに基づいて生まれた説が最も有力だそうです。

木魚の歴史

木魚は室町時代より存在が明らかにされていますが、使用されるきっかけとなったのが、「隠元和尚(1592~1673年)」というお坊さんが中国から来たときに木魚をたたく習慣を持ちこんだそうです。 その後、各宗派で取り入れられ、現在の形として確立したのは明治時代になってからと言われていますが、現在は使用しないところもあるそうです。 ちなみに・・木魚の生産地はどこか知っていますか? 国内生産一位は愛知県。 現在、日本国内で木魚を手作りしているのは一宮市とその周辺のみで、中国産や機械化生産に押され、後継者不足も相まって、国内の手作り製造元は数軒のみと年々職人が減少しているそうです・・。 木魚の製造工程は「木採り」→「整形」、内部を特殊なノミでくり抜く「中彫り」、乾燥→彫刻→研磨、最終的に音を微調整する「音付け」の8つに大きく分かれており、自然乾燥の工程だけでも1~3年の歳月が必要とされています。 長くは15年間の時間をかけて完成する木魚もあるそうです。 15年もかかるとは・・何が違うのですかね? 音が全然違うんですかね? 機会があれば是非一度、見てみたいですね。

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他にもある?!お坊さんの道具

お坊さんやお寺を見ると、普段見ないようなものが置いてあったり、身に着けているのを目にしたことがあるかと思います。 仏教が生まれた当初、僧侶が持つことを許されたのは儀式用の「僧伽梨(そうぎゃり)」、 日常用の「鬱多羅僧(うつたらそう)」作業用の「安陀会(あんだえ)」という三枚の着物と托鉢や食事に使う鉢の「三衣一鉢(さんえいっぱち)」のみだったそうです。 「三衣一鉢」とは、文字の通り三種類の衣類と一個の鉢だけ持つことが許されていたということです。 その後、寝る時や座る時に使用する敷物の「坐具(ざぐ)」、飲み水を濾す「漉水嚢(ろくすいのう)」を入れて「六物(ろくもつ)」となり、さらに肌着や手ぬぐいや緊急用の布などが加わり「十三資具衣(じゅうさんしぐえ)」となったそうです。 簡単に言うと、13種類持つことが許されていたということです。 現在でも上座部仏教の僧侶に許された持ち物は、この十三品のみだそうです。 聞き慣れない言葉ばかりで分からなくなりそうですが、ひとつひとつに意味があるので、調べてみると、お寺やお坊さんをより身近に感じられて面白いかもしれないですね。

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