終活コラム

vol.6

今更聞けない「戒名」の話

お葬式を行ってから、寺の墓に入るときに必要なのが「戒名」です。今更聞けないけど、戒名ってなに?どういう意味があるの?そうお思いのかたも多いと思います。そこで今回は戒名について詳しく書いていきたいと思います。

実はこういうコラムを書いている私も「戒名」についてイマイチよくわかっておりませんでした。そもそも今、私たちが持っている名前とはこの世の名前で「俗名(ぞくみょう)」と呼ぶみたいです。そして、この世での役目を終えて亡くなったときに、あの世の名前をつけます。これを戒名というんですね。そのように名前を変えるということは仏教の風習であることです。

例えば、出家を終えた僧侶がつける名前を「法名(ほうみょう)」芸妓などがつける呼び名を「源氏名(げんじな)」と呼びます。もちろん、僧侶も芸妓さんにも本当の名前があるわけで、どちらも元の名前は「俗名」というわけです。本来、戒名は厳しい修行などに耐え、仏教の教えを守って仏弟子となった証としてもらえた名前でした。そうして戒名をした僧侶が死後に極楽にいけると・・・・そう考えられていた訳です。ですから個人でも極楽に行くためには戒名を僧侶から頂くことで、みんなも極楽へ行けると、成仏できると、戒名にはそういった願いが込められているんですね。それで、その戒名ですが、みなさんはどういったイメージを持っていますか?「やたら長い文字が連なっているもの」だと思っていませんか?

戒名ってなんだろう

でも戒名自体は実は2文字なんですよ。全員2文字です。仏教は全員基本的に全員が平等であるという考えにですから、同じ文字数と決まっています。と言いながらもですね、平等でなくてはいけない仏教の世界でも「位」はあるんですね。なんとなく矛盾している気がしませんか・・・?笑。 戒名の文字数は2文字です。それは変わりありません。ですがそれ以外に「院号」「道号」「位号」といった位が加わります。

「院号」とは、寺院や、その宗派、社会的に大きく貢献をした人がもらうことができます。 例えば、寺院を建てるのに大きく貢献をした人だとか、長年檀家さんとして寺院に協力的だった人だとかそのような人がこの位を授かることができます。

「道号」とは、修行などをして仏教を会得した人がつけることができます。宗派によって違うのですが、格の高い人しかつけることができないものから、故人の特徴を表すあだ名レベルのものまで幅広くあるようです。僧侶は出家を終えたものならすでに戒名を持っていますが、僧侶によっては道号を一緒につけて名乗っている僧侶もいるみたいです。道号は宗派によって「阿号」「誉号」「釈号」「日号」と呼んでいるところも存在します。

最後に「位号」ですが、それは戒名の下につけられる文字で「信仰の深さ」「「性別」「年齢」などを考慮してつけられます。 これも宗派によって大きく異なります。

そんな戒名ですが、「これに値段が付いている」と思っている人がいますが、正式には戒名自体に値段はないんですけど、戒名をつけて頂く僧侶に「お布施」として納めるのが仏教の教えてあります。それがみなさん値段として考えられているようですね。

戒名は10万円位必要と言われていますが、それはお経を読んでもらう 読経も合わせた値段で、戒名だけで考えると3万〜5万が相場と言われています。 ただ、戒名に「院号」「道号」「位号」をつけると金額は上がって、高いものだと100万以上かかることもあります。お寺によっては「院号」や「道号」「位号」を無料でつけてくれるところもあるみたいです。逆に厳しいところで戒名をつけないと、お寺のお墓に入れないところもあるんで気をつけてくださいね。

あなたは死後戒名は必要だと思いますか?

戒名を付けないことは今まで仏教界ではタブーとされていましたが、最近では時代の流れから必要ないという意見をもつ人達も多いです。今後戒名をつけなくても入れるお寺が多くなって行くかもしれませんね。戒名については寺院によって差があるので調べてみるといいと思います。

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