終活コラム

vol.64

今後増える?!「散骨」

一般的になった「散骨」

皆さん「散骨」を考えたことはありますか? 散骨とは、一般に故人の遺体を火葬した後の焼骨を粉末状にした後、海・空・山中等で、粉末を撒く葬送方法を言います。 現在、散骨が一般的になり故人が生前に散骨を希望する人が増えてきています。 自然の中で生まれ、再び自然の中へ還る。 海外では広く一般的に行われていて、各国の元首相も生前の意志により遺灰を自然に還されたそうです。ちなみに日本だと、俳優の勝新太郎さんも「散骨」を行ったそうですよ。

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「散骨」の種類

どんな方が一体、「散骨」を望まれているんでしょうか? 調べてみると・・ 自分の死後は自然に還りたい、大好きだった海・空に眠りたい、お墓を持てないなどやむを得ない事情を持った人達まで様々のようです。 また散骨にも種類があるようで、主に3つあるようです。

1つ目は「海洋散骨」
海岸から1海里以上離れた場所で、撒く方法です。 船舶で行う方法とヘリで沖合まで飛び、空から撒く方法があるようです。
2つ目は「山への散骨」
山林や原野などに散骨する方法と山に自然に生えている代僕の下に粉末化した遺骨を撒く散骨と、最近注目を浴びている「樹木葬」があるそうです。
3つ目は「宇宙への散骨」
粉末化した遺骨を専用のカプセルに入れて、アメリカのNASAが打ち上げるロケットに載せて地球軌道を人口衛星として周回させるという方法です。 地球軌道に乗った遺骨カプセルはそのまま地球の軌道上を周回しますが、やがて地球の引力に引かれて地上に落下し、流れ星となって消滅するようです。 日本国内で行っている業者はまだ少ないですが、年々増えているようですよ。

皆さんは散骨するとしたら、どれがいいですか? 私は、散骨するのなら空から撒いて欲しいですね。

散骨は違法ではない?

いざ、散骨をやろうかと考えてみても、法律にひっかからないのか不安に感じる方もいるかと思います。 遺体の埋葬に関する規制は「墓地埋葬法」によって定められています。 法律では、自宅の庭など墓地でない場所への遺体の埋葬を禁止されています。 また長年、散骨も違法であると考えられてきました。 しかし1991年にあるNPO法人の活動では散骨は、「節度をもって行われるのならば、法律に違反しない」との解釈から自然葬を実地したそうです。 またマスコミでも「散骨」が取り上げられ、厚生省は「埋葬法は、もともと土葬を対象としていて、海や山に撒く葬法は想定しておらず対象外で、自然葬を禁じた規定ではない」と表明しているそうです。 以降、散骨は法律に反するものではなく、「国民感情に配慮しつつ節度をもって行うのならば違法ではない」という法解釈が定着したそうです。 ただどこでも散骨をしていいというわけではありません。 海に撒く場合は、海水浴場や漁業区域は禁止されているので、沖合まで移動して散骨することが殆どのようです。 また山の場合は、他人の土地や人家に近い場所などに撒くことは出来ません。 原則、「他人に迷惑をかけないこと」が条件になりますので、きちんと周囲の環境を調べてから行った方がいいですね。 また一部の地域では、散骨許可に関する条例があるようなので注意して下さいね。

専門の業者に頼んだ場合って?

専門業者に頼んだ場合、散骨が終わると散骨のセレモニーの様子の写真や「散骨証明書」を発行する業者が多いようです。 法律的には意味はないようですが、散骨した場所が記録されていて、再び訪れることが出来るようになっているようですよ。 また海洋散骨の場合は、3つのやり方があるようです。

1つ目は「代行散骨」
業者に遺骨を預けて散骨を代行してもらう方法です。立会が不要なので費用も安く抑えられます。
2つ目は「合同散骨」
業者が手配した船で複数グループが乗り合いで散骨する方法です。個人で貸し切る船より費用が安く抑えられます。
3つ目は「個人散骨」
遺族が自分達で船を準備して行う方法です。合同散骨よりは、費用は割高になります。

しっかり話し合った上で「散骨」を・・・

散骨して撒いた遺骨は、二度と戻ってきません。 まだ法整備が整っていない状況のため、ちゃんとした業者が少ないことも現実です。 しっかり業者を見極めた上で、故人の希望を尊重し自然に還して供養して下さいね。

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