終活コラム

vol.65

お墓は必要ない!?様々な埋葬の種類

価値観・選択肢広がる埋葬の形

「お墓を購入しようとしたが費用が高くて・・・」 お墓をお求めになる人が一番と言っていいほど悩む理由は、お墓にどれだけの金額をかけるべきか・・・ というところです。 今までのように、高額な費用をかけてお墓を購入する人はここ10年で非常に少なくなってきました。 遺骨はお墓に埋葬するのが当たり前・・・・ そんな時代はもう終焉を迎えているでしょう。 そんな悩みを聞いて、私たちは従来のお墓参りをそのままの形でできる「のうこつぼ」などを推奨していますが、他にも最近はペットと一緒に眠るお墓など、様々な価値観や選択肢が生まれてきているのを感じます。

埋葬方法

そのような様々な価値観・選択肢をみせている近頃の供養の方法ですが、大きく4つにわけることができます。 といっても、日本の埋葬方法はまず火葬。 火葬は法律で決まっているので、それは必ず行わなければなりません。 そして、その次の段階としてお墓に埋葬をしたりとしていくわけですが、そこからの方法が大きく4つに分けられるということです。 では、その4つを紹介しましょう。

  1. ①埋骨・・・地中に遺骨を埋める方法
  2. ②納骨・・・納骨堂や納骨墓など、カロート内に遺骨を納める方法
  3. ③散骨・・・遺骨を細かく砕いて、海にまくような方法
  4. ④手元供養・・・遺骨を加工して装飾品にする方法

以上のように大まかに4つ分けることができます。 そこから故人や家族の希望に沿った埋葬の形になっていくという流れです。

代表する人気の埋葬方法

では、その広がりをみせている埋葬の形ですが、その中でもお墓を持たずして埋葬(供養)できる代表的なやり方がありますので、それをいくつか紹介したいと思います。

「樹木葬」
まず近頃でてきた人気の埋葬法として、樹木葬という供養の仕方があります。 木を墓標にして、その周辺を区分けしたスペースに埋骨をしていきます。 そこに故人の好きな木を植えるなどして埋葬をします。
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「森林葬」
樹木葬に似た埋葬法として、森林葬というのもあります。 お寺や霊園などの墓地の森林葬の指定された区画に埋葬をする方法です。 そこに苗木を植えて供養をしていきます。 その後、お寺の墓に合祀をして、そこまで育てた苗木を里山に移して植林するという供養の方法です。
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「海洋葬」
遺骨をパウダー状にして、骨粉を人に迷惑をかけないことを前提に海にまきます。 散骨の代表的な供養の方法です。
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「装飾品、収蔵品」
これが手元供養という供養の方法で、近頃人気なのですが、遺骨の一部を埋め込んで人工ダイヤモンドにしたり、遺骨を核として真珠に加工し、指輪やペンダントなどにする方法です。 これは、いつでも故人の一部を身につけて過ごすことができます。
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「宇宙葬」
面白い供養の仕方としては、遺灰をカプセルに入れてロケットで打ち上げ、宇宙で供養をするという方法などもあります。
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このように今、紹介した埋葬(供養)の仕方はどれもお墓を持たずしてできるものであり、こんなにも供養の仕方があるのをみなさんはご存知でしたでしょうか? あくまでも今紹介した方法は一部に過ぎず、今の時代、故人や遺族の希望に沿った形で供養を行うことができるようになっています。

お墓を持たない供養のメリット、デメリット

「お墓を持たずして故人の供養ができる」 というのは、金銭的に悩む人にとっては魅力的です。 さらに、樹木葬などであれば、都内にある墓地でも場所を取らずにできるので、お墓参りもわざわざ遠くの霊園までいく必要がありませんし、故人をより身近に感じることができます。 なによりお墓を持たない選択をするということは、自分の死後に子供がお墓を守っていかなくて済むわけで、親としては「迷惑をかけずにこの世を去ることができる」といったところでしょうか。 ただ、そういったお墓を持たない選択をする人は、今の日本に非常に少ないのも事実です。 以前、故人の意向で散骨を行った遺族の方が、親戚の人に「お墓を購入する金すら惜しむのか・・・」と言われたことがあるそうです。 そのようにお墓を持たない選択をするのであれば、親族などの同意を得るまできちんと説明をすることが大切です。 まだまだ理解をしてくれる人は少ないものだと考えるのが良いでしょう。 また、故人がどこに眠っているか・・・が分からない訳ですから、お盆やお彼岸などの時に「一体どこに手を合わせて拝めばいいのだろうか・・・」と寂しい気持ちなったと言う人もいました。 ですから、「お墓を持たない選択」をする人は安易な理由で選ばない方がいいでしょう。 故人にとっても、遺族の方にとっても最良の供養の仕方を考えてみてくださいね。

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