終活コラム

vol.45

日本の葬儀は世界一高い!?日本の葬儀の相場

日本の葬儀の相場

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日本人は宗教に関して「信仰心が薄い」と他の国の人達からよく言われることがあります。 「自分の宗派がなにか」が分からない人が多く、キリスト教でもないのにクリスマスで盛り上がる日本人の姿は、海外では少しおかしく見えるのかもしれません。 確かに、今の時代の日本は「仏教に触れる機会」が非常に失われつつある状況にあると感じます。 しかし、そのような状況にある日本ですが、昔から今も変わらず葬儀にかける費用というはものすごく高額です。 現在、日本人が葬儀にかける費用は総額で約190万円と言われています。 これはアメリカの5倍、イギリスの20倍と言われるほど、日本人は葬儀にお金をかけています。 もちろん葬儀の形式が日本と他の国では、宗教の関係もあって違うので、比較対象になるかどうかは微妙ですが、それでも日本の葬儀が世界と比べ、いかに高いかは、お分かり頂けたかと思います。 そのなかでも特に、一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)では、葬儀の平均額が約230万円と高額です。 それは「人口の都市部への増加」が大きく関係しているでしょう。 ですから、過疎化が進む四国地方は葬儀費用の相場が約134万円と幾分安くなっています。 ちなみに以前と比べ、葬儀にかける費用が右肩下がりになっているのは、少子高齢化や長年に及ぶ経済不振、また信仰心の希薄化などが挙げられますが、一番は「インターネットサイトの普及により、今まで分からなかった葬儀の適正価格が分かるようになった」というのが大きいです。 それだけ、葬儀にかかる費用というのは不明瞭な部分であったわけです。

高額になる葬儀費用の内訳 ちなみに葬儀は本来、告別式やお通夜とは別の行事で分けられるので、一緒の意味では用いないのですが、「葬儀費用」で考えるときは、病院からの遺体のお迎えから火葬するまでの一連の流れでかかる費用のことを指しています。 では、葬儀の費用の内訳をみていきましょう。 葬儀費用は大きく分けると一般的に3つに分けて考えられます。

1、葬儀一式費用(相場120万円)
これは、遺体のお迎えから、遺体の搬送、お通夜から葬式、告別式、火葬、骨上げまでの一連の流れにかかる際に必要なものや、人材、場所にかかる費用のことを指します。
2、飲食接待費(相場40万円)
続いて、参列者に振舞う料理やドリンクなどで費用がかかります。
3、寺院費用(相場50万円)
寺院費用は、住職が行う読経や戒名に対してのお布施になります。 いわゆる「お気持ち代」ですので、不明瞭な部分で、「一体いくらが相場なの?」と疑問に持つ人が多いです。 地方によって異なりますが、相場は50万円と言われています。

このように葬儀の費用は一般的に大きく3つに分けて考えられます。 葬儀の費用に関しては、「通常葬儀社が出す見積もりに、寺院費用が含まれていない」ということを理解しておいてください。 ですので、葬儀社が出す見積もりは「葬儀の総額ではない」ということです。 それと別途に寺院費用がかかってきますので、そこを踏まえて葬儀を決めていきましょう。 葬儀社が出す見積もりは、「葬儀プラン」や「葬儀セット」といった形で、セット料金のプランで組み合わせてパッケージとして出しています。 そうした葬儀社のプランを他社と比較するのが費用的に大きく失敗しないコツです。

多様化する葬儀

お墓に関わる仕事をしていますと、近年お墓の形が多様化していることが分かります。 従来の家墓からかけ離れた形のデザインのお墓、継承の必要のないお墓など様々なお墓のスタイルがでてきました。 それは、もちろんそのようなお墓を求める人の需要が増えてきたからこそ、従来の家墓ではないお墓のスタイルがで開発されているのでしょう。 さらにいえば、お墓を持たずに海に散骨して供養する海洋散骨や、手元供養といって遺骨を加工してネックレスなどに変えて手元に残しておくような供養の仕方があるなど、以前では想像つかないような方法で供養をする人が増えてきました。 それと同様に、お葬式も近年様々な形があり、多様化しつつあります。 例えば家族葬と言って遺族や、親戚、親しい友人のみで行う「小規模・少人数」で行う葬儀や、直葬といって火葬のみで行う葬儀があります。 これから先、大きく葬儀の仕方が変わっていき、直葬のような簡素化した形の葬儀が、もしかしたら主流になるかもしれません。 ただ、そのような形に仮になっていったとしても「先祖を大切にする日本人の心」はずっとそのまま残っていって欲しいと強く思います。

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