終活コラム

vol.110

お墓を作らない供養について

亡くなったの遺骨をお墓に入れ、供養するのが当たり前だと思われていた時代から、最近は、亡くなった方の供養の仕方が多種多様になってきます。

「なぜお墓以外での供養が増えたのだろう」

お墓以外で故人を供養すると言うと、最近では、自然葬なども増えてきました。亡くなった方の遺骨を、海や山、自然界に戻すことを指しますので、故人の遺骨は遺族の手元に残らないのでお墓が必要なくなってきました。自分の亡くなった後のことを考えるのが一般的になってきたので、亡くなった後どうしたいかという意思を生前に遺しておくことが出来るので、このような方法で供養されるという方が増えてきたのもあるでしょう。

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また、少子化が進み、子供がいない家庭も増えてきましたので、お墓を守っていく人がいないという理由から、お墓を作らないという選択をする人も増えてきました。子供を授かる人ばかりではなくなりましたので、夫婦だけのお墓を購入しても、夫婦が亡くなってしまった場合、お墓の管理などを誰がやるかなどの問題が発生してしまうために、購入しないで供養される方法を選択する方も増えてきました。残された人のことを考えて、お墓を作らないという選択をする方も増えてきました。

「のうこつぼという供養の仕方」

のうこつぼ(納骨墓)という言葉をご存じでしょうか、お墓を何らかの理由で購入しない人が亡くなった後に、遺骨を納めておく場所です。

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一般的なお墓とどう違うのかと言うと、お墓は、基本的に家族だけが入れるもので、○○家之墓を書かれていることが多いです。のうこつぼは、簡単に言うと、マンションのような集合墓地を1つ購入して、そこに納めるものを言います。お墓と言うと、土地探しから始めなくてはいけないですし、料金もそれなりにかかってしまいますが、のうこつぼの場合ですと、すでに関東地方でも多くの納骨墓があるお寺があるので、料金もお墓の数分の1ですし、納骨までに時間がかかりません。
集合というと、簡易的なものを想像されてしまいがいですが、納骨室にはお墓同様に、家紋、家名、戒名がしっかり書かれるので安心です。また永代供養付きなのに、料金も低額なことから、人気になってきています。

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「時代にあった供養の仕方」

家族の形が多種多様になったのと同様に、その家族の人たちのお墓のスタイルも日々変化しているのです。自分に合った供養のされ方、また家族や残された人のことを思っての供養のされ方などを考える人が増えてきました。宗教なども自由になってきているので、家族で信仰する宗教などが違ってくる場合もあります、その場合、お墓のスタイルなども変化してきてしまうのですが、のうこつぼですと、宗派を問わないのも、メリットの1つです。
亡くなった後も、大事な人たちに迷惑をかけない、負担になるようなことをしないということから、生きている間に、自分が亡くなった後のことまでしっかりと考えていくことが、これからの時代にあった終活の1つになってくるのかもしれません。供養の方法で、絶対という方法はありません、生きている人たちが生前の感謝を伝えるためのものですから、お墓だけに手を合わせる時代ではなくなってきているのかもしれないです。時代に見合った供養を受け入れることも、また大事になってくるのだと思います。

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