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終活コラム

「女性一人でお墓に入る」という考え方

近年では、「お一人様」などという言葉が流行しています。
一人でいることを恥ずかしく思わず、一人の時間を持つことが大切にされているといった、最近の人々の思考を表すこの言葉ですが、その変化は生前だけでなく、死後の世界でも起こっているようです。死後、自分一人でお墓に入りたいという人が増加しており、特に女性でそのような人が増えてきているのです。その背景にはどのような現状があるのでしょうか。

理由(夫との関係)

日本では、妻が亡くなったら夫と同じお墓に入ることが普通の流れでした。
しかし、現在ではそのような考え方は変わりつつあります。生前、夫が定年退職すると夫婦の時間が増えるものです。一見ゆったりと二人きりで過ごすことの出来る状況は、夫婦にとって良いように見えますが、これまで仕事で日中いなかった夫が一日中家におり、妻には夫の身の回りの世話が増えるわけです。長年過ごすうちに、妻には妻の生活スタイルが出来上がっているので、このように夫にいりびたられることを疎ましく感じたり、夫と妻の間ですれ違いが起きたりすることが増えると、妻の気持ちは夫から離れて行ってしまう可能性があります。
人によっては熟年離婚に発展する問題ですが、そうしなかった人でも、「死後離婚」といい夫の籍から外れたり、夫婦別墓を望む女性も多くいます。そのような、夫と別々のお墓に入ることを計画する女性は年々増えています。

理由(夫家族との不仲)

夫婦別墓の原因としては、夫との関係だけでなく、夫家族との不仲も挙げられます。
夫の家族と不仲だったことを我慢しつづけた妻が「自分の死後くらいは夫家族とは別になりたい」と望み、夫家族や夫とも離れた死後のため、一人でお墓に入ることを選ぶというケースもあります。

理由(独身女性の増加)

近年、女性の社会進出が増えるにつれ、女性の生涯独身率も上がってきています。
女性がキャリアを追うことで、婚期を逃してしまったり、仕事に打ち込んで結婚したいと思えない女性は増えてきています。そのため、一生を一人で終える人も当然増加しています。そのような女性が自分だけのためにお墓を購入し、一人でお墓に入るという選択をすると考えられています。

理由(女性が権利を主張できる時代)

このように、女性が一人でお墓に入るようになった背景には、女性が自分の権利を主張するようになってきている、そしてその主張が受け入れられるようになってきている現代の思想の変化があると考えられます。

昔なら、女性が亡くなれば夫のお墓に入ること、女性は婚期を迎えたら結婚することが当然とされていました。
しかし、現在では女性は結婚をするかしないかを選ぶ権利があり、妻が夫と離婚することを選択することもできます。

そのように、女性の権利、主張が通り易くなってきている時代だからこそ、一人でお墓に入ることも良しとされているのでしょう。 因みに、夫婦別墓にすることや、独身の人が一人でお墓に入りたいと考える場合、男女問わず家族によく相談してから計画することをお勧めします。自分の死後でも、周囲の人に納得してもらい、なるべく良い気持ちでそのような選択が出来ると良いですね。