終活コラム
vol.93
法事とは?知っておきたいあれこれ!
法事とは?そのしきたり
法事とは、亡くなった人を悼むための行事であり、仏教において行う儀式となります。主に日本において行われるしきたりであり、死後に最初に行われるのは、7日目の初七日といいます。これは、個人が成仏するために、法要を行う日と定められています。
その後、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日、四十九日と、死後7日ごとに法要があります。四十九日で忌明けとなりますが、最近ではよく知られているのは、初七日、四九日、一周忌となります。
地域ごとにルールが異なる法事
法事は、日本ならではの行事であり、海外においては、このような法事はありません。このため、日本特有の行事となります。アメリカなどでは、特にこういった法事はありません。このため、死者は埋葬し、それで終わります。しかし、ごくたまに一周忌にティーパーティーを行う家庭などもあるようです。 また、アメリカ、ヨーロッパでも日系人の場合には、日本式の葬儀、法事を選ぶ方もいます。 葬式で法事を行うのは日本だけであり、外国では行わないのが常識です。
法事は、ほとんどのルールは、全国的に同じなのですが、細かい点において、その地域ごとに異なります。このため、引越しなどをして住む場所が変わった場合には、その地域のしきたりをあらかじめ知っておくことが必要となります。 たとえば、法事の時には、地域によっては黒豆おこわを配るという風習がある地域などもあります。
また、四十九日法事の引き出物には、一般的に、黒白結びきりの水引などを用意し、「志」などと書くことが一般的です。しかし、こちらも地域によって異なります。このため、あらかじめルールを知っておくことが必要なのです。
最近の法事の傾向
最近の法事の傾向ですが、法事は必要ない、とアンケートで答えている方が60%以上ということで、最近では、お墓参り、仏壇のお供え物などを大切にしようと考えている家庭が多いとみられています。 個人に対する気持ちの表し方は、家庭によって違いますが、親戚、近所の方の意向により、一周忌まではおこなう方もまだまだ多いようです。
以前までは、法事、法要というと、親族一同を呼び、そして豪華な精進料理、返礼の品を用意し、盛大に行うことがほとんどでした。費用も数十万円とかけて行うのが当たり前でした。しかし、現在では高齢化社会の影響で、盛大な法事を望まない方は、増えています。 最近では、質素な法事が主流となっているのが現状です。葬儀のシーンにおいても、無宗教が増えてきています。