終活コラム

vol.106

お墓選びの重要なポイント「カロート」とは?

カロートって何?

あまり聞きなれない「カロート」という言葉ですが、カロートとは、墓石の下に設ける遺骨を納める個室の事で「納骨棺」と呼ぶこともあります。 もともとは「からうと」という言葉が使われていましたが、これが訛って「カロート」と呼ばれるようになったそうです。戦後に火葬が一般的になったことにより、埋葬方法としてカロートを用いる方法が広まりました。遺骨を納めるスペースであるカロートは、当然ですがお墓を立てる際に重要な部分となりますので、カロート=お墓と言っても言い過ぎではありません。カロートには地下に埋め込むタイプや地上に設置するタイプなどさまざまなタイプがあるので、お墓を立てる際にはカロートの構造や広さについて十分に検討する必要があります。

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カロートには様々なタイプが

カロートは主に地上型と地下型の2タイプがあり、石材やコンクリートで作られます。地下式はカロートがお墓の下の地下にあるタイプで、いわゆる伝統的なお墓といった形式です。 地下式の場合、お墓の場所などの条件によってはカロート内に水が溜まってしまうケースがあるようです。また、納骨や取り出しの際に専門家に依頼しなければならないケースが多いことも特徴として挙げられます。 一方で地上式は地上面の祭壇の中や下台石をくり抜いてカロートを造ったもので、納骨しやすく風通しや水はけがいいことが特徴として挙げられます。価格面では形式の違いのみでの違いはあまりないようなので、お墓を立てる際には、目的や好みに応じてカロートの構造や広さを選ぶようにするといいのではないでしょうか。ちなみにカロートは二段構造にすることも可能です。

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代々のお墓に入れないなんてことも?

広いカロートであっても、代々続いているお墓ほどカロートが一杯になってしまったら入れない、などという心配が現実になってしまうかもしれません。 そのような時の対応方法には、カロートの構造が関係します。カロートの底が土の場合は、基本的には骨壷から出して納めるようになります。骨壷から出して納めるとお骨はだんだんと土に返っていきますので、カロートはいつまでも使用できます。 一方で、カロートの底がコンクリートの場合ですが、古い骨を一つの骨壷にまとめる、骨壷から出して納骨袋に入れることでスペースを確保する、粉骨するなどの方法があります。一つにまとめる場合は、当然ですが元には戻せなくなります。納骨袋に入れる場合は、積み重ねることも可能になります。粉骨する場合はお骨を粉末状に潰して小さな骨壷に移します。これらの対応方法には地域やお寺によって違いがある場合もあるようです。うちのお墓は大丈夫?など心配な場合は一度確認してみてはいかがでしょうか。

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