終活コラム
vol.107
お地蔵さんって何だろう
お地蔵さんって何だろう?
お地蔵さんは、都会だと見る機会は少ないですが、ある程度の年齢になると見たことある方も多いと思います。 なぜそこに立っているのだろう?どういう意味があるのだろう?と考えたことはありませんか?身近なようで、意外に知らないお地蔵さんについて考えていきます。
お地蔵さんと親しみを込めて呼んでいる方も多いと思いますが、正式名称は「地蔵菩薩」と言います。仏教サンスクリット語でクシテイ(大地)ガルバ(胎内)と言う意味があります。世間で、弱い人を救うために、作られたと言われています。
お地蔵さんの種類について
お地蔵さんと言っても、いくつかの種類があります。まずは、六地蔵と呼ばれるのは、六体のお地蔵さんが並んでいるものです。お墓の入り口などに並んでいることが多いです。なぜ一体だけではなく、六体なのでしょうか?それは、仏教には六道と呼ばれるものがあります、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道です。この苦しみを救うために建てられているのが、六地蔵と言われています。また、この六地蔵のお地蔵さんは、赤い前掛けや赤い帽子などを被っていることがあります。なぜ、このお地蔵さんは赤い物を身にまとっているのかと言うと、赤ちゃんの赤という意味合いがあるようです。お地蔵さんは、赤ちゃん、子供を守るものとも言われていますので、そこからきているようです。 道端などでよく見かけるのは、道祖神と呼ばれるお地蔵さんです。道祖神は、道端に立っていて、集落の境などにあります。色々な由来がありますが、その集落に厄災が入りこまないようにと願いを込められたと言われています。他には、子孫繁栄、交通安全の紙としても信仰されています。お地蔵さんと言うと、石で作られているのが一般的ですが、木や紙などで作られたものも存在します。
他には、水子地蔵は、この世に生まれてこられなかった命を供養するための作られたお地蔵さんのことです。お寺などに立っていることが多いですが、お墓として購入する方もいるようです。また、交通事故で亡くなられた方の供養のために事故現場に立っているお地蔵さんもいます。これは、亡くなられた方の遺族がそこに立てるようです。
お地蔵さんは、困っている人を救うためのものであったり、または亡くなられた方を供養するために立てられたりするようです。お墓や仏壇の前だと手を合わせることが分かっていますが、お地蔵さんの前では何をするのがいいのでしょう。お地蔵さんに呼びかけるときは、「おんかかかびさんまえいそわか」と唱えます(奇数回がいいとされています)、そしてお地蔵さんの前に来たら、お願い事をしてみたり、または亡くなった方が供養出来るように祈るのがいいでしょう。