終活コラム
vol.151
生前に口座の解約整理を!死後の処理は家族の負担に?
生前に自分の持っているすべての口座の残高をチェックして、口座の解約整理を行いましょう。預貯金の残高を確かめると、ほとんど入金をしていない口座もあります。また、自分でも忘れていたけれど、数万円単位のお金がある口座の存在にも気がつきます。
長年の年月で増えた口座は意外と多く、終活をする頃には自分でも把握できていないケースもあります。普段使う口座はほとんど2〜3口座と決まっていても、何かの時に作った口座に残高があるので驚くでしょう。
そんな時には、少し面倒だと感じても、使わない口座の残高を引き出しましょう。そしてそのまま銀行の窓口で解約手続きに入りましょう。理由を聞かれるのなら「高齢で、ほとんど使わないことと、来る機会もないので」と伝えるか「お墓を買うので」といえば問題はないでしょう。
実際、終活で自分が持っている口座の解約をして現金化することは、残された家族にとっても大切な配慮です。自分の死後にうっかり多くの口座を残していると、相続の問題などが発生します。
それに、死後に口座は相続の関係からも葬儀代といっても引き出すことは、難しい状態になります。
葬儀が終わり、納骨も終わり、遺言状などで遺産の配分が発表されるか引き出せません。親族で納得をして相続の手続きが終わると、誰が口座のお金を引き出すのか決まります。
また、故人の死後には口座はすぐに凍結されてしまうのです。こちらも、親族が必要書類の提出をして解約という形もあります。しかし、戸籍の用意なども必要で、相当に時間と手間がかかる方法です。遠方にもいる家族や、親族がすべての口座を処理するのは大変な労力です。
それならば、まだ故人となっていない生前の自分が元気な間に行いましょう。できる限りのすべての自分の口座の解約処理をします。これで、残された家族や親族の負担も減って助かります。
そもそも莫大な財産ではない限り、故人の口座にわずかなお金があっても残された家族も困ります。自分が、生きている間にわずかなに残った口座の資金を引き出して現金化します。そして、自分の葬儀代の予約やお墓の購入をして、家族の負担を減らしましょう。