終活コラム

vol.156

年忌法要の準備・費用について

そもそも年忌法要とは

以前、年忌法要について簡単に触れましたが、ここでは当日の準備などについてお話ししますね。 亡くなった人を偲び、供養を行う事で忌明けとなった後の供養を「年忌法要」と言います。 年忌法要は命日に行うことが基本ですが、皆さんの都合で休日にやることが多いと思います。そのような場合、命日より早い日にちに行うと縁起が良いとされています。

施主側(遺族側)の年忌法要の準備(一周忌・三回忌・十三回忌など)

①菩提寺への連絡
住職へ相談して日程を決めます。みんなが集まりやすい土日で行う人が多いので、早めに予定を調整した方が良いかと思います。
②法要の場所を決める
自宅や菩提寺あるいは法要施設のある霊園などで行うこともあります。
③会食の場所を決める
法要後の会食を行う場所や招待する人数を決めます。 法要会館に連絡を入れて予約します。この際に料理を決めます。
④案内状の手配
欠席の返事は2週間前位に届くように案内状を送ります。
⑤招待する人達を決めて、招待客リストを作成します。
⑥引き出物を用意する
会食には引き出物を付けるのが一般的です。 引き出物は菓子や実用品など、あまり華美にならないものが良いです。
⑦お寺から会食場所への移動手段の確認
(自家用車で移動なのか送迎バスで移動なのか確認)

当日の法要の進め方

①僧侶による読経
↓ ②参列者による焼香
↓ ③僧侶の法話
↓ ④お墓参り
↓ ⑤施主による御礼挨拶
↓ ⑥献杯
↓ ⑦会食(お斎(おとき)ともいいます)
お斎は皆が集まってワイワイ騒ぐ食事会ではありません。参列者へのお礼の意味もありますが、故人の供養の意味もありますので、お酒を飲み過ぎて騒いだりすることがないように注意して下さいね。 またお祝いの席ではないので乾杯はありません。食事に関してですが、全く食事に手をつけないなどは、あまり良くありません。
↓ ⑧施主による終わりの挨拶
↓ ⑨引き出物を渡して解散(1世帯に1つずつお渡しします)
※僧侶が同席の場合は、僧侶は上座へご案内し遺族は下座に着席します。

年忌法要時にかかる費用

①会場費
②飲食費
③お供え物(お寺で行う時はお供え物料として、現金を包むのが通例です)
④お墓参り
⑤お返し
⑥案内状の封筒代・印刷代
⑦案内状の郵送費

僧侶への費用

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①お布施
②御膳料(会食に僧侶が欠席したときに渡します。5000円~1万円程度)
③交通代(僧侶に出向いてもらった場合に渡します。5000円程度)
④塔婆供養料(3000円~6000円程度)
※僧侶に渡す際はお布施も含め、全て普通の白封筒に入れます。

法事に参列される方の準備

①招待状の返信
施主様の準備の都合もあるので、なるべく早く出欠の返事をした方が良いでしょう。 欠席の場合には、返信と共にお供えや御仏前をお送りするのが丁寧です。
②当日の服装
基本、四十九日以降(忌明け)までは、葬儀・告別式と同じ喪服です。七回忌を過ぎれば、グレーなどの地味な色のもので良い場合が多くなります。不安であれば、施主様にご相談してみるのも良いかと思います。 
③持参するもの
葬儀の時と同様、数珠と「御供物料」を持参します。金額は故人様との関係にもよりますが大体1~2万円、ご夫婦であれば2~3万円程度包むのが一般的です。

施主側の方は、色々と準備が大変かと思いますが、年忌法要とは故人を思い出して供養する大切な時間です。 回数を重ねるごとに招待する人数も減ってくるかと思いますが、故人への思いを大切にして法要を行って下さいね。

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