終活コラム

vol.23

供養スタイルの変化

手元供養とは

大切な人が急にいなくなり、その悲しみが癒えるまでには時間がかかるものです。 癒えるまででも良いから、身近に存在を感じていたいと思う人もいますよね。 そんな中、「グリーフケア」の一環として最近人気が出ているのが、「手元供養」だそうです。 「手元供養」とは?と思われる人もいますよね。 手元供養とは、様々な事情で自宅に仏壇が置けない場合や、お墓に全て納骨してしまうと寂しい方のために、一部を手元に置いておける葬送の形態のことです。 有名なものだと、遺骨を粉末にしてパウダー状の遺灰にし、小さな骨壺に入れたり、アクセサリーにしたりなどですかね。 でも今、供養方法にも様々なものが提供されているのを知っていますか。 実は供養の仕方も進化を遂げているのです。

供養スタイルの多様化

例えば、メッセージや画像をプリントする「メッセージフラワー」 当初はプロポーズの言葉など、お祝いごとで利用されていたようですが「故人が大好きだった孫の写真を印刷して供えたい」といった問い合わせが増えたのがきっかけのようです。

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生花やブリザードフラワーにメッセージや画像を印刷し、スワロフスキーをあしらって、華やかな花に仕上げるそうです。 愛犬の写真をプリントした花を供えている人もいるそうですよ。 このブリザードフラワーですが、遺灰から育てた花でプリザーブドフラワーをつくる人も増えているようです。 遺灰から育てられるの?と思いますよね? 依頼者から遺灰を預かり、遺灰と混ぜた土でバラやチューリップなどを育て花が咲いたら摘み取ってブリザードフラワーにし、ブーケやフラワーフレームなどをつくるようです。 遺灰は土ごと返送するそうです。花は個別のプランターで育てるので他人の遺灰が混ざる心配はないそうです。 故人の名残を加工花として手元に残しておけるのが魅力のようですが、御両親や祖父母を亡くしてから結婚式を迎える女性がウェディングブーケとして注文される人もいるそうです。

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ちなみに・・他にもこんなのがあるのを知っていましたか? なんと「遺フィギュア」も登場したようです。 TVでも取り上げられていましたが、遺影1枚から起こしたデータを基に3Dプリンターで製作するというもので価格は10万円からで、今海外からも注文が増えているようです。 ・・置いてあったら、ちょっとびっくりしますよね・・でも購入者はいるようですよ。 購入者は子供を亡くした親や若くして配偶者に先立たれた人が多いそうです。 亡くなった祖父の代わりに自分の結婚式の式場にも置いた人もいるそうです。 生前に準備をすれば本人の全身を3Dスキャナーで撮影出来、費用を抑えられるそうです。 遺影撮影も定着していますし、今後フィギュアも当たり前のものとなるかもしれないですね。 他、話題になっているのは「ダイヤモンド葬」ですかね。 火葬後の遺骨には微量ながら炭素が残っている。その炭素成分からダイヤモンドを制作し、それを使った指輪などを手元供養する方法ですね。 大きさにもよりますが費用の相場は40万~250万円と言われており、一般的なお墓を建てる場合でも100万以上かかることから、今ではお墓つくる代わりにダイヤモンド葬を選ぶという方も増えているようです。

変化する供養

檀家離れやお墓参りへ行く人が減っているとの話しをよく耳にしますが、みんな故人を無下にしているわけではないんですよね。 むしろ亡くなっても身近に感じていたい気持ちの方が強いのかもしれません。ただ以前の用な供養のスタイルでは、時間に追われている現代では厳しい部分がある人もいるのかもしれません。 ある記事では「手を合わせる対象が現代の居住空間に応じてファッション化してきているが、故人を偲ぶ心は変わらない」と掲載されていました。 私も残された人達が心休まる形で偲ぶ方法を見つけられればいいのかなと思います。 みなさんは、どんな供養の仕方を選ばれますか?

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