終活コラム
vol.41
墓石の相場と失敗しない墓石の選び方
墓石の相場について
お墓の価格は、「永代使用料」と「墓石価格」で大半が決まります。 「永代使用料」というのは簡単に言えば、お墓の土地代。 全国平均で77万円が相場と言われています。 もちろん、お墓の建てる広さにもよりますし、墓地がある場所によっても値段は大きく異なってきます。 では、「墓石価格」の相場はいくらとなるか。 全国平均でおよそ135万円となっています。 「墓石にかかる料金」ってそんなにかかるの?とお思いの方もいらっしゃると思います。 というのも一般的に墓石価格というのは、 通常の墓石本体だけの価格ではなく、 お墓の「外柵(がいさく)・カロート(納骨をする場所)の料金」に加えて「お墓の工事・施工費」も墓石価格に含まれるので、このくらいの料金が通常と言えるでしょう。
※外柵・・・お墓の周りを囲う枠 カロート・・・墓石の中の遺骨を納めるためのスペース 工事・施工費・・・お墓を建設する際にかかる費用。区画が大きい場所で、なおかつ重い墓石を使うほど工事費は高くなる。
ですから、お墓の広告に「墓石価格」とあったら、それらの金額も含まれた上での金額だと考えてください。 ただ、まれに工事費などを別料金扱いをして販売している石材店もあるので、しっかり確認して下さい。 では次に都道府県別で墓石の平均価格を見てみると、 一番高い都道府県は東京で一人当たり156万、次に京都で150万と続いていきます。 墓石の購入価格が低いところだと、広島県の63万円などがあります。 墓石を購入する人は、全国的に見てみると100万円以上から200万円未満の範囲で購入する層が最も多く存在します。 今後は、以前と比べ墓石を購入する人のお墓に対する意識の変化や、業界内の価格競争で墓石の値下がりも続いており、墓石の平均相場価格が今後も右肩下がりになっていくでしょう。 しかし、そのような流れにありながら、墓石に300万円以上かけて購入する層も確実に存在しており、景気に左右されず墓石には納得するだけの金額を出す人がいるのも事実です。
墓石価格が決まるポイントとは
墓石価格は、墓石の種類やデザイン・お墓をたてる土地の広さによって値段は大きく変わってきます。
- 墓石価格が決まる3つの要素
- 1、石材の「性質」
- 2、石材の「産出国」
- 3、石材の「使用料」
この上記の3つの項目で墓石価格は決まってきます。
- 1、石材の性質
- 石の性質で大切なのは「給水率」「圧縮強度」「見かけ比重」の3つ。 この3つが石材の性質を決める3つの項目になっています。
- 2、産出国
- 墓石にも「どこの国の石か」で価値は変わってきます。 主な産出国は「日本」「中国」「インド」の三カ国。 オススメは、中国産。 中国産の石は「安くて良質な石である」と言われています。 国産の石材には「庵治石(あじいし)」や「大島石」という「高品質な高級石材」がるイメージが強いです。
- 3、石材使用量
- 石材使用量は当たり前ですが、「石材をどれくらい使うか」で墓石価格が大きく変わってきます。 ・墓石のデザイン ・墓石の大きさ ・外柵の大きさ これで、墓石を使う量が決まります。 墓石のデザインでは、伝統的な「和型墓地」が基本的に一番多く石材を使用します。 近年、定着しつつある「洋型墓地」は高さがなくスタイリッシュな形になってますので比較的石材を使用する量は少ないです。 「デザイン墓地」は好きな形状にできるので、石材を使用する量は一つ一つ異なりますが、オーダーメイドで作る分設計費や制作費がかかってきます。 参考(「いろいろあるお墓の形」https://noukotsu.co.jp/wordpress/column/column-12)
墓石を選ぶには・・・
墓石に使われる石材は、おおよそ300もの種類があります。 その中から、お墓全体にかかる予算や墓石のデザインを考えながら墓石を選んでいくわけですが、300もの種類を覚える必要はもちろんありません。 上記で記載した通り、3つの墓石価格を左右する要素 「石材の性質」 「石材の産出国」 「石材の使用量」 こちらの要素を理解しておけば、墓石を選ぶ上で大きな失敗はしません。 後、細かい部分は石材店と相談しながら選んでいくのが良いかと思います。 「買ってから失敗した・・・」というでは遅い! あくまでも墓石選びは慎重に、墓石価格を決める3つの要素を考えながら選んでみましょう。 あまりに安いお墓だと、石が脆く長持ちしなかったりします。 そうなると余計に修繕費などでお金がかかってしまうので注意して購入してください。