終活コラム

vol.5

意外にわからない墓地の種類の話

墓地や霊園には経営主体によって、大きく分けて3つに分類されるのをみなさんはご存知でしょうか? 1つ目は「公営墓地」文字通り「公営」なので地方自治体がその墓地を運営して管理しています。家でいえば、URの賃貸みたいなものです。有名なところでいえば青山霊園が公営墓地として知られています。全国にある公営墓地の数は意外にも3万箇所以上あります。けっこう多いですね。 それに対して宗教法人が運営して、管理している墓地は全国に約6万箇所存在します。その中に、寺院に付属して、檀家制度をとって墓地を運営する「寺院墓地」と、経営の元は宗教法人であっても、宗教、宗派不問の土地として販売している「民営墓地」と分かれるようです。「公営墓地」「寺院墓地」「民営墓地」お墓を建てるのに、どの場所に建てるかも非常に大切な項目となりますよね。 霊園入口 「じゃあ、どう違うの?」って話なんですけど、順を追って説明していきましょう。 まずは「公営墓地」ここの墓地を選ぶメリットは、民営墓地に比べて割安感があります。永代使用料や年間の管理費が安いです。環境面でも立地は広々とした公園墓地が多いですし、地方自治体が所有していて、運営管理もそこがしているので預けていて安心というメリットがあります。 また、私としては石材店が自由に選べるというのも公営墓地の魅力の一つです。民営墓地は石材店が指定されていることが多いのですが、逆に公営墓地は指定の石材店はありません。となると、石材店によって価格も大幅に変わりますから、それぞれの予算のニーズに合わせてお墓を建てることが可能です。 ただ、公営墓地は募集の数も時期も限られていますし、非常に人気があるので入手するが公営墓地にお墓を建てることはけっこう困難です。 また、公営墓地は以前に別の墓があった場所を返還して売り出すケースが多いので、元に他人の先祖があった墓地に新しくお墓を建てるのを嫌がる人も多いです。 それが気にならない方であれば、公営墓地は非常に良い選択肢だと思います。ただすぐに手に入れるのは難しいので長い目で見て下さいね。 次は「寺院墓地」寺院墓地はお寺の境内にある墓地のことをいいます。私の父方の墓も寺院墓地ですね。何代にわたる先祖の方々がお墓に入っています。笑 寺院墓地はその寺院の「檀家」にならないとお墓を建てることはできません。檀家になるには、入檀料や志納金(年会費のようなもの)を納める義務があってお寺に貢献しなくてはなりません。お寺の修繕や改修にも費用の面で協力することは必至です。 金銭面で負担の多いのが寺院墓地のデメリットになりますが、その代わりその寺院の住職さんと密な関係になれますからお盆の時期などの繁忙期でも優先的に対応してもらえたり、お葬式や法事などの仏事に関することも詳しく相談に乗ってもらえます。立地も比較的良い場所にあるところが多いですし、非常に手厚く祀ってもらえるお墓と言えます。 そして「民営墓地」こちらも自治体ではなく宗教法人が運営している墓地ですが、こちらは販売数も多く、申し込みの資格制限もゆるやかなので条件を気にせず自分にあったものを選ぶことが可能です。墓石の大きさ・デザインも制限が少ないのも民営墓地のメリットです。 私の母方のお墓も民営墓地ですね。見渡す限り周りは田んぼの中のその一区画にあります。 田んぼ風景 ほんと、すごい立地のとこにあるなーって感じです。(笑) 最寄りの無人駅までもタクシー使わないといけないところにあるので。それでも、代々あるお墓ですし、小さいころからずっとそこに墓参りにいってます。 全てがそうではないのですが、民営墓地は公営墓地や寺院墓地と比べると非常に行きにくい場所にあることが多いですね。また、民営なので永代使用料や管理料は比較的高めに設定されていて、石材店も指定業者に頼まなくてはなりません。民営墓地は場所や運営している宗教法人によって管理に差がありますので、しっかり下見をして調べることをお勧めします。 この墓地の種類を把握しておくことは墓地選びの第一歩となります。早いうちから見ておくことがお勧めです。 本日の担当は寅美でした。
のうこつぼを探す
寺院の方はこちら

どんなことでも
お気軽にお問い合わせください。

オンライン資料のお申し込み 資料請求・お問い合わせ LINEでのお問い合わせ