終活コラム
vol.68
60歳からの終活
終活は何歳から始めるのがいいのか、悩んでいる人もいると思います。 早ければ早いほど良いというわけではなく、還暦の後に終活の準備を始める方がほとんどです。
まずはエンディングノートを購入することから始めてください。 エンディングノートの厚さに驚く人もいます。こんなに整理しないといけないこと、決めないといけないことがあるのかと初めて知ることになります。 エンディングノートの項目は出版社によって違います。大まかな項目は、自分の情報、親戚・友達・知人の連絡先、財産・年金、葬儀、墓、遺品、メッセージ、病気や怪我したとき治療の希望などです。 認知症で判断ができなくなった場合や重い病気や事故に逢ったときの延命治療の希望する、しないなど、非常に深刻なことを書く項目も用意されています。 エンディングノートを書いていると、精神的に辛くなる方と言う人もいます。
終活は楽なものではありません。 エンディングノート以上に大切なのが、財産の整理です。 自筆証書遺言は,紙に手書きで遺言を書き、署名、日付、押印をしたものです。 自筆証書遺言は家庭裁判所で検認手続が必要になったり、書き方が悪く問題になることが出てきます。 公証役場で公式証書遺言を生前に作成する方も沢山います。 遺産相続は、家族の紛争の元になることがあるので、生前にしっかりと遺言書を残すことが大切です。 貯蓄、家財、不動産、相続人全ての名前など遺言に書く項目は沢山あります。 形見分けの品も遺言書に書いておくとよいでしょう。
お葬式の方法なども決めておきます。葬儀費用の平均額は200万円と言われています。安く済ませたい場合は20万円ほどです。 埋葬の方法も生前にきちんとエンディングノートに書いておきましょう。 お墓も購入するとなると、100〜220万円も費用がかかります。 納骨堂はお墓に比べると低価格で管理しやすいという利点があります。
人の最後は意外とお金がかかるものなのです。遺族に負担をかけないために詳しくプランを練る必要がでてくるわけです。人が亡くなるということは遺族にとって大変なことなのです。 自分だけで決めるのではなく、配偶者と良く話し合って終活を進めましょう。 終活は病気になってからでは遅いのです。決めること調査すること片付けることなど次から次に出てきます。 元気なうちに余裕がある時に人生最期の一番大切な終活をすることをお薦めします。 終活は自分のためだけではなく遺族のためでもあります。