終活コラム
vol.67
納骨式って?
「納骨式」という言葉を聞いたことある人もいるかと思います。 でも何をするのでしょうか? 何を準備すればいいのでしょうか? 今回は「納骨式」について、紹介したいと思います。
納骨式って?
納骨式とは、納骨の際に菩提寺の住職に行ってもらう法要のことを言います。 納骨式は一般に他の法要と一緒に行う事が多く、四十九日法要までにお墓を用意して同時に納骨式を済ませるというものです。 当日の流れは宗教や宗派によって異なります。
納骨式の準備って?
納骨式をやりますといわれても、初めてやる場合は何を準備すればいいか分からないですよね。 下記が基本的な準備になります。
- ①納骨式の予定日を決める
- ②寺院に連絡をする
- 納骨式の希望日を伝えて、準備するものと費用を確認します。 また浄土真宗以外の方は当日に立てる卒塔婆の用意をこの時、お願いしておきましょう。
- ③必要に応じて石材店に連絡する
- 基本的には、石材店に納骨作業を依頼して当日、立ち会ってもらいます。 お墓に名前や戒名を彫ってもらう場合は、1ヶ月前位から連絡しておくといいそうですよ。
- ④参列者に連絡する
- 納骨式のみの場合は近親者だけで行うことが多いですが、四十九日法要などと同時に行う場合は案内状を送ります。
- ⑤料理や引き出物の手配
- ⑥納骨に必要な書類の準備
- 当日、「埋葬許可証」を持参します。 埋葬する場所によって、必要な書類が変わりますので事前に確認しておいた方がいいですね。
- ⑦お供え物を準備する
- 数珠・墓花・線香・お供え物(菓子・果物など)・お布施などを準備します。 ここで僧侶へは、どの位包めばいいか迷われる方もいるかと思います。 納骨式の法要を単体で行う場合は、御車代とお斎(会食)の手配(僧侶が辞退された場合、「御膳料」)も用意しておきます。 お礼としては大体3万円位ですが、御車代で数千~1万円程度、御善料で1万円位になります。
結構、費用はかかりますね・・。 また地域にもよるかもしれませんが、石材屋さんへ「寸志」(心づけ)を渡す場合もあります。金額は決まっていませんが、作業員へ数千円程度渡すことが多いようです。
納骨式の服装
準備が出来たところで、お子さんや自分達はどんな格好をすればいいか迷われるかと思います。 基本、参列者も四十九日の忌明けまでは礼服(喪服)の場合が多いそうです。 またお子さんは制服があれば制服で出席します。制服がなければ、黒・紺などのズボン・ジャケットで大丈夫のようです。
納骨式の流れ
さて、いざ本番です。 ざっくりでも流れを頭に入れておくと、本番で慌てずに済むかと思います。
- ①施主の挨拶
- 参列者の方に挨拶を行います。
- ②お墓周辺を綺麗に掃除する
- お墓周りを綺麗に掃除し、お花やお供え物をおきます。 御供え物は、納骨式が終わった後で持ちかえるように指示される場合があるので、持ち帰り出来るものにした方が良いですね。また墓地によっては、お酒をお供えすることを禁止されているところもあるので確認して下さいね。
- ③僧侶による読経
- お墓前で僧侶による読経が行われます。
- ④参列者による焼香
- まず施主が最初に行い、他の遺族は故人と縁が深かった人から順に焼香します。
- ⑤納骨
- 石材屋さんに、お墓のカロートを開けてもらい、施主が遺骨を納骨します。
- ⑥僧侶による読経
- 納骨のうち、再び僧侶による読経が行われます。
- ⑦参列者による焼香
- 遺族から順番に行います。
- ⑧施主による挨拶
- 納骨式が終わったことのお礼を述べ、会食がある場合には、参列者に会場へ移動して頂きます。
色々と手配や準備が大変かと思いますが、いざという時のために故人の法要を滞りなく行えるよう事前に準備しておくといいですね。