終活コラム
vol.74
最近終活が注目されている理由とは?
立つ鳥跡を濁さず
終活が注目されてきている理由としては、もしかしたら日本のことわざである「立つ鳥跡を濁さず」という言葉が関係しているかもしれません。 このことわざの意味は、水鳥が立ち去るときに、今までいた水辺を濁すことがないのと同じように、立ち際や去り際は美しくあり、他の人に迷惑をかけることがないようにという意味があります。 この言葉は仕事を辞めた時などにも使われることもありますが、まさに人生を終えようとしている高齢者が共感する言葉ともなっているのではないでしょうか?
終活は家族に対する思いやり
終活というのはなくなった後のことを準備するということで、行うべきことは多岐に及びます。 遺産相続の決定、お墓の事、お葬式の事、そして自分が残すであろう荷物の事です。
これらのことはもし生きている時なら、少しの話し合いで、決めることが可能ですが、亡くなってしまうと、残された家族は決定するのに困ってしまったり、決定するのに時間がかかってしまうことがあります。なぜなら、残された家族は独断で決定するのではなく出来るだけ個人の意向に沿って色々なものを決めておきたいと思うからです。残された家族は、通常の場合、一人ではなく複数人になることがります。
それで、お葬式や遺産のことを決める時に、明確な指示が故人からない場合には、皆で集まって決める必要があります。しかし、これは言うほど簡単なことではありません。愛する家族を亡くした後で、だれでも動揺していたり、悲しい気持ちになっていたりします。それに加えて、残された家族一人ひとりには個人に対するそれぞれの想い出、感情があります。また遺産などの事を考えると金銭的な問題がありますので、感情的になりがちです。
しかし、もし故人の明確な意思があるならば、残された家族も納得してその決定を受け入れることが出来ます。残された家族が、時間をかけて集まって話し合って、決定する事は、とりわけ、家族が離れて暮らしている際には非常に難しいです。それで、あらかじめ終活によって、個人の意思を決めておくなら、残された家族にとっても、ストレスが一つ減ることになります。
終活で何を行うことが出来るかというと、遺産の分配、どこのお墓に入るのか?お葬式をどのような形態で行い、だれを招待するかなどです。この点ですが、遺言状は、非常に大切です。なぜなら遺言状は法律毛的な効力を持つからです。それでえ、遺言状を書くときには法律の専門家の意見を聞きながら書くことが出来るでしょう。
また意外に大切な事として、非常に細かで、取るに足りないと思うこと、例えば、残された荷物の整理なども、個人の意向を記しておくなら残された家族は助かるでしょう。なぜなら、そのような細かな決定を、他の誰かが肩代わりする必要はありませんし、それを残された家族で決定しなくてはいけないために、不和や、わだかまりが生じることを避けることが出来るからです。