終活コラム

vol.78

葬儀や死後のイメージが明るくなりつつある、現代の終活事情

65歳以上の国民の割合が4人に一人となっている近年の日本では、高齢者の間で終活への関心が高まってきています。

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終活に関しては新聞やテレビなどの多くのメディアで取り上げられ、最新事情は常に更新されています。メディアの普及によりその情報が目につきやすくなったことも終活ブームの要因の一つですが、加えて昨今の高齢者の人々が身も心も元気であることも要因といえるでしょう。人によっては「自分が元気なうちに自分の死に方を考えたい」という人もいるようです。

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特に、本人が元気なうちに自らの身辺整理をする生前整理も、現在流行している終活のスタイルです。つまり、高齢者が自分の体がよく動くうちに、家の中の不要な物を捨てたり、家のリフォームをしておき自分の子が将来暮らしやすいように整えておいたりするのです。
また、終活ブームに拍車をかけた事業があります。それは、葬儀のシュミレーションを高齢者が体験するというものですが、葬儀をしている様子や段取りをただ見るのではなく「自分の死後」を想定して自分が見送られるという設定で体験できるのです。

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体験プログラムは主に葬儀の流れを見学するという内容で、祭壇がどうなっているのかや、葬儀場の裏側等を見ることが出来るようになっていることが多いです。そしてなかには、死に装束の試着や、棺桶に入る等の体験をさせてもらえるプログラムを持つ業者もあるそうです。
また、遺影の撮影の需要が増えたことにより、そのサービスに特化した業者も増えてきています。高齢者が「まだ自分の希望通りの写真を撮ってもらえるうちに」と、元気なうちから遺影を準備しておくためにこのような業者に人気が集まっています。そのサービスでは、本人の望む衣装やロケーションで、本人が納得出来る写真を撮影してくれます。

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そして、死後のお墓についても最新技術が取り入れられています。それはスマートフォンのアプリで、墓石にスマートフォンをかざすと、亡くなった人(そのお墓に入っている本人)からの家族へのメッセージや映像が、画面に映し出されるというものです。最新の終活では、そういった死後の家族への伝言を残すことが可能なのです。
これらの最新終活事情を見ていると、昔は暗いイメージだったはずの家族の葬儀や死後の処理が、現在ではもう少し明るく捉えられている傾向があるように感じられます。これも、やはり現代の日本に生きる高齢者に、精神的にも身体的にも健康な人が多いことが原因で起こっている現象なのかもしれません。

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