終活コラム
vol.99
終活ー幸せな最期を迎えるために
「終活」という言葉をどこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。近年になってこの「終活」という言葉が世間一般に広がりだし、実際に終活を行っている方もどんどん増えてきています。しかし、終活というフレーズを聞いたことがあっても本当にする必要があるのかと思ったり、よくわからないものに対して漠然とした不安を抱えている方もいらっしゃると思います。そのような人のために「終活」の基礎的知識とそのメリットをお伝えします。
まず「終活」とは「人生の終わりのための活動」の略でだれもが等しく迎えてしまう死に対して元気なうちにきちんと向き合い備えをしておこう取り組みです。終活で行う行為には主に、「介護や医療に関しての計画を立てる」、「遺言の内容を決め、相続に関して自分の死後に親族がもめないようにする」「葬儀やお墓に関して決める」といったものがあります。
まず介護や医療に関してのことですが、人は健康だと思っていても突然何らかの病気で介護が必要なったり長期の入院生活を余儀なくされてしまうことがあります。その時になって焦らないよう事前に医療や介護の制度等を理解しておくことが重要です。費用に関しても介護や医療はかなりの負担となってしまうので、その費用をどう賄うかも考えておかなければなりません。保険に関しても、もしもの時に備えたプランを用意しておくことが大切となってくるでしょう。
次に遺言、相続についてですが、親族が遺産の相続で争いを起こしてしまうのは絶対に避けたい事態でしょう。争いを起こさないためにも、きちんと遺産相続に関して相続人と話合い、遺言にも記しておく必要があります。また愛する家族へ何も言い残せないまま突然亡くなってしまうケースもあります。家族への感謝や思いを前もって書いてきちんと残しておくのも「終活」における行いの一つです。
最期に葬儀やお墓に関してですが、こればかりは事前に決めておかないと、自分の望み通りにはなりません。また、事前に決めておくことで家族もどうするのが一番いいのか迷わずに済みます。
さて、終活について3つのことをお話しましたが、まとめると終活においてこれらのことをすることで、家族への負担の減少へとつながり、親族が骨肉の争いへ発展することも避けられます。また終活は家族のためだけではありません。自分自身の整理をすることにより今後のことを真剣に考えるようになるため、これからの人生を幸せに、そして自分らしく生きるきっかけにもなります。ですので、家族のためそしてなにより自分のためにも、まだ自分には早いと思わず元気なうちに終活を行うことをお勧めします。