浄土宗
正覚寺
しょうかくじ
正覚寺の歴史
秀吉当時の大阪城下町製策により、寺院を一つの筋に並べることが行われ、当寺も他所から移転されて、文禄元年(1592年)に霊誉俊源上人を開基として浄土宗を開きました。
この年は秀吉の朝鮮出兵の年に当たります。
御本尊の阿弥陀如来像は、木造で快慶一派の作と伝えられております。このお像の特徴は片方の御足を半歩前に出しておられることで、衆生の極楽への救済(摂取)を能動的に示すものです。
俗に「歩進阿弥陀」と称します。
私どもは先祖から命を受け継ぎ生かされている無量寿(アミターユス)の命と、諸々の食物を喰して生かされている無量光(アミターバー)の命を維持しています。
六道の中の「人間道」以上を願求する中で、これらの根源の命に報恩感謝の念で帰依していくのが阿弥陀仏信仰です。
宗祖法然上人は阿弥陀仏を信仰の対象として、その国、極楽浄土に往きて生まるること(往生)を願って「南無阿弥陀仏」と称えること(称名念仏)で「浄土宗」を立宗されました。念仏を唱えて過去、現在、未来の生命の縁を大切にいたしましょう。
境内には江戸時代からの運送業者や両替屋などの墓があり、また明治から昭和にかけて俳句の分野で正岡子規いや高浜虚子等と交流のあった松瀬青々の墓所があります。
交通アクセス
最寄駅
大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩6分
大阪メトロ堺筋線より徒歩8分
南海本線・南海高野線「今宮戎駅」より徒歩15分
バス
近鉄バス「下寺町二丁目[和空下寺町前]」バス停より徒歩4分