終活コラム
vol.114
葬儀や通夜などで数珠を持っている方を見かけたことはないでしょうか
葬儀や通夜などで数珠を持っている方を見かけたことはないでしょうか。
数珠と一言で言っても、色や大きさなど様々なものがあります。まだ持っていない人で、数珠を購入したいと思っている方は、どのようなものを購入していいのかさえ迷ってしまうところです。
そもそも、数珠自体、持って参列している方と、持たないで参列している方がいるのです。果たして、珠数にはどんなマナーや役割があるのでしょう。
葬儀や通夜での数珠の役割とは
数珠とは、念珠とも書きます。仏教では、煩悩が108つあると教えられています、その煩悩の数でもあると言われています。
また、厄除けやお守りなどの役割もあると言われています。数珠を持つことで、仏さまに敬意を表すという意味もあります。数珠は、絶対に持たないといけないものではありませんが、やはり大人のマナーとして1つ持っておくのがいいでしょう。
また、意外に知られていませんが、珠数は葬儀や通夜だけではなく、慶事にも使われています。慶事に使われる珠数の場合、赤などの明るい色を好んで使われることが多いです。
珠数の種類について
珠数は色々なもので出来ています。主なものとして、木、天然石、香木、琥珀、真珠などです。その中でも、木の実、菩提樹から出来ているものは最上されています。数珠の数ですが、煩悩の108つあるわけではなく、半分の54、3分の1の36、4分の1の27、6分の1の18などがありますが、数はそれほどこだわらなくもいいようです。
色々な種類の珠数がありますが、好きなものを購入してもいいのでしょうか、おしゃれに身につけるのではないので、好きなものではなく、自分が所属している宗派に合ったものを身につけるのがいいでしょう。しかし、宗派に所属していない方は、自分の好みの数珠を持っていいのです。最近では、ネットで気軽に購入出来ますが、仏具屋さんに行くと相談に乗ってくれるので、初めて購入する方にはおススメです。
珠数には、本式珠数と略式珠数というものがあります。本式珠数とは、煩悩の数である108の珠で作られています。略式珠数とは、珠の数を減らしたものを言います。略式珠数を持っている方の方が多いようです。また珠数は、男性と女性によって珠の大きさが違います。
珠数の房も、様々あります。房は宗派によって決まりはありませんが、本式珠数の場合は、宗派によって決まりがあるので、相談してみるといいでしょう。
また購入してみても、お手入れの方法で悩まれる方がいると思いますが、珠数は布で汚れをふき取るのがいいとされています。雑に扱わないようにしましょう。また、切れてしまうこともあります、珠数が切れてしまうことが不吉なことではありません。切れた場合は、修理に出すか、新たなものを購入するといいでしょう。数珠には色々な念が込められているので、新たなものを購入する際、それまで使用していたものは、自分が所属する宗派のお寺に持っていくのがいいでしょう。
珠数と言っても、宗派により、また住む地域によって、それぞれのマナーがいくつかありますが、最近では自分の好みにあったものを身につけている方が増えてきているようです。