終活コラム

vol.25

自分の死後、子供にお墓のことで迷惑をかけたくない

親の立場から考えるお墓選び

「自分の死後、子供にお墓のことで負担をかけたくない」 私がお墓に関わる仕事をしている中、親世代の方々から本当によく聞く言葉です。 景気が悪く雇用の形も不安定で給与水準があがらない・・・ 耳の痛い話ですが、現代は今後の生活設計が非常に不透明な時代にあります。 そのような中、毎日一生懸命働いている子供のことを思うと、お墓のことで高額な費用で迷惑をかける事は非常に気が引けるという声を聞きます。 例えば現在、少子化が進み、一組の夫婦が面倒見なければならないお墓が複数あるというケースもあります。 さらに法事やお墓にまつわる費用は、お布施など料金表があるわけでなく、その曖昧さも今の若い世代に受け入れにくいものとなっております。 またお墓は代々継いでいくのが当たり前でしたが、現在は「お墓を子供にも継いでもらい代々守っていって欲しい」と思う反面、維持する費用面や管理する労力や時間を考えた時に「私達のお墓のためよりも自分の家族のために時間もお金も使って欲しい」と考える親御さんが増えている傾向にあるかと思います。 私自身、地方から離れ上京して暮らしており、姉も長らく都市部へ出て実家と離れて暮らしております。 このまま結婚し、家族ができたとしても実家に戻る可能性は低く、まさしく私の両親も「お墓をどうするか」で考えておりました。

お墓の跡継ぎ問題

「子供がいない」など「お墓の後継ぎがいない」という状況の方達は、事前にしっかりと準備をしている人が多いのですが、「子供はいるが、そのうち後継ぎがいなくなるのではないか」と私の両親のように考えている人や、「子供への負担が気になる」といった状況の人達は、今後お墓をどうすればいいか迷っているという声を耳にします。

例えば、
・自分の子供が、最近増加している「生涯未婚」になる可能性がある
・息子の子供に娘しかいない
・息子の結婚相手が一人っ子や姉妹だけ
・そもそも自分の子供が娘だけ
といった状況の方が、お墓の跡継ぎに不安を抱いています。

将来お墓の後継ぎ問題が起こるのであれば、今ちゃんと決めておこう

子供達はなんとなく「お墓の面倒をみる」としか思ってないかもしれませんが、実際にお墓を持つことは、とてつもなく大変なことです。 私の父の場合、実家がお寺の檀家で、お墓を持っていた家庭だったので代々お墓を維持していく大変だと話していました。寺の本堂を改築したときなど、かなり高額な負担をお寺から求められたそうですから・・。 そうした金銭面も含め、お墓のことをしっかりとお子さん達にも相談した方が良いと思います。お墓以外にも、葬式や法事をどうするかも決めておく方が良いでしょう。

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子供に負担をかけないお墓選びとは・・・・

ですが、あまりに「金銭面での負担」を気にしてお墓を選ぶのも要注意です。 というのも、子供にとって親は「今まで育ててくれた大切な人」です。 もし貴方が今お墓を選んでいる最中であれば、「自分の親はどんなお墓にいて欲しいか」という事も子供の立場になって考えることも重要です。 近頃は生前に散骨を希望している人も増えております。 それも親と子供で納得した上でなら私は良いと思っています。 それでも子供にとっては、貴方が亡くなってからでも親で居続けます。 ずっと心の中で記憶として残っていきます。 ただ「少しでも形として残っていて欲しい」とも思います。 そういった想いを形にしたのがお墓でもあります。 こうしたお墓選びは「子供に負担をかけたくない」という思いから「金銭面」だけの魅力で安易に決めてしまうことは絶対にいけません。

親と子、どちらのニーズにも合ったお墓の選択を!

最近だと独立型の個人墓でも安価で従来のお墓に限りなく近い形で提供されているお墓もあります。 そのようなお墓であれば金銭面や子供の気持ちも含め、また「ちゃんとしたお墓に入りたい」という自分自身も納得したお墓選びが出来るのではないでしょうか。 是非「自分の死後、お墓のことで家族に迷惑をかけたくない」と考えている方は、一度しっかりとお子さんと話し合い、双方の思いが納得した上でお墓選びをしてくださいね。

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