終活コラム

vol.49

お葬式までの流れを知りたい!!

 亡くなった後ってどうするの?

以前、お葬式の種類をご紹介しましたが(「お葬式の種類って?」を参照)、今回はお葬式、までの流れをご紹介しますね。 危篤状態から臨終時を迎えた後、

①末期の水(まつごのみず)
「末期の水」とは臨終を迎えた後に、「生き返って欲しい」「あの世でも喉が渇きませんように」という願いが込められた儀式です。 家族が故人の枕元へ行き、脱脂綿に含ませた水を口元に当てます。 ただ手順は地方や宗教によって様々なので一度、確認してみて下さいね。
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②湯灌(ゆかん)
「湯灌」とは、安置している遺体の身体や髪を洗い清め、化粧を施し身支度を整える儀式のことです。 これは一般的に「湯灌師」という専門の方が行いますが、地域によっては遺族の方も一緒に行う場合もあるそうです。 ただ絶対に行わないといけない儀式ではなく、病院側で「エンゼルケア」と呼ばれる身体の容姿を整える処置をしてくれる方法もあるようですよ。 湯灌を行う理由は「衛生上」の理由と「宗教上」の理由のためだそうです。 故人の身体は、亡くなった時から徐々に腐敗が進みます。 このようなことに対する処置は、病院で行われますが、最後に身体を綺麗にすることにより、身体に対する保護手段のひとつにもなるそうです。 また宗教上では、湯灌は来世への旅支度を整えるための一環として行われてもいるんだとか・・。 現世での悩みや煩悩なども綺麗に洗い流し、無事に成仏出来るようにとの願いが込められているようです。
③死装束(しにしょうぞく)
ご遺体を納棺するときに着せる着物のことです。 全身白の和服で、左前を合わせにして着させ、同時に死化粧を施します。
④遺体安置
ご遺体の頭が北向きになるようにし、枕飾りを施します。 現在、枕飾りは葬儀屋さんが行う事が多く、何も言わないと初めから料金に含まれていることが多いので一度、確認してみてくださいね。
⑤枕経(まくらきょう)
臨終後に枕元でお経をあげることを言います。 枕経は、故人がきちんとあの世に渡れるようにと願いを込めた大切な儀式です。現在は省力されたり、通夜の際に行われているようです。
⑥納棺(のうかん)
通夜の前に、遺族や親族の手で遺体を棺におさめます。 遺体を整えて身支度をすることで、死への旅立ちの準備をしてあげるという意味があります。
⑦通夜
故人の遺族や近親者が、身内だけで故人の魂と寄り添いながら過ごすお別れの夜のことをいいます。
⑧葬儀・告別式
故人をあの世に送りだします。 僧侶による読経・親族や会葬者の焼香などが行われます。
⑨出棺
近親者がお棺を持ち霊柩車に移します。 喪主または遺族の代表が出棺に先立ちお礼の挨拶を述べます。 そして葬儀場から火葬場へと向かいます。
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⑩火葬
僧侶による最後の読経が終わった後、遺体を火葬にします。
⑪骨上げ
火葬場係員の指示に従い、近親者の手で故人の骨を拾い、骨壺の中におさめます。 木と竹を組み合わせた箸または竹の箸を用います。 この時に火葬場係員が骨壺に添えて埋葬許可証を渡してくれますので、確認して受け取ります。 お骨箱は喪主が持ち、位牌・遺影は血縁の濃い人が持ちます。
⑫ご遺骨迎え
火葬場から帰ったら手を洗い塩で清めます。ご遺骨を祭壇に飾ります。
⑬精進落とし
関係者の葬儀の労をねぎらい、会食して故人をしのびます。喪主と遺族は末席に座り、お礼の挨拶をします。

葬儀の流れは覚えておくといいですね

宗派によってある程度の作法の違いがありますが、流れに変わりはないので、簡単に覚えておくと慌てずにすむかもしれませんね。

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